鬼研究周辺の、遺跡、神社、その他の資料図、写真。
〔ヘルマイ〕ギリシャ諸都市の街角、門戸、聖域などに数多く建立された。ヘルメスの胸像を戴いた四角柱、そのなかほどに男根<ファロス>が付けられている。日本では、道祖神に相当するだろうか。おそらくは、この型が太古信仰の名残りだろう。
〔聖パウロの肖像〕この図版になると、さらに行き過ぎと思われるかもしれないが、パウロの頭部は男根そのものにも見える。つまりパウロは、ローマに従順でありながら内心は<理解できる者>グノースティコイであった可能性がある。
密教的ヘキサグラム〔白如意宝珠・マハーカーラ〕大黒とされている。
ほかに胸前合掌両手と、背に六本の腕、八本腕像のものが多い。
神や霊魂についての象徴象は、密教のものがより本質的だと思っている。
神道的ヘキサグラム。
真言宗、異端流派、立川流の男女交合図、ヘキサグラムの変形である。古神道、仏教と融合して、さらに陰陽道各派と複雑である。その点で立川流は、神道ではないとされるかもしれない。陰陽道の到来には、日本歴史編纂について、かなり疑惑を感じるが後述とする。
〔聖人と悪魔〕1483頃、絵画。
これらのサタンについては、かなり滑稽な逸話が残されている。おとぎ話ともとれる伝説の裏には、表面、正統キリスト教を隠れ蓑として密かにグノーシスを信仰していた者たちが、サタンをとおしての逸話によって、理解できる人に伝授していた。多くの場合、とりようによって、その逸話は秘儀である。また間の抜けたサタンの逸話とともに、サタンから知恵をもらう話も多いわけである。
尻にも顔がある中世の悪魔象。
〔ピエール・ポアティエ〕パリ1575頃。
かなり嘲笑的な戯画図であるが、奇怪でグロテクス、しかも軽視でき誰も近づこうとはしない象徴象にしあげて隠喩的に伝授してゆく方法はよく使われる手段なのである。もちろん意味するところはヘキサグラムの擬人化、あるいは悪魔化である。
<牧神パン>
角の象徴は、エジプト神話系では竪琴の形をとっている。
上図の神秘学関連の図では、角は三日月で表わされる。満月は鏡、三日月は気力と関係があるかも知れない。またパンはメルクリウスの息子で、頭と体は太陽的であると同時に月的でもあり、日月の性質である水銀の記号でもある。
創造の三柱では日月は中央の柱で、パンはその霊系にあたる。