アマテラス紀①
[王引退の仕組み]
アマテラス紀を書いてゆく上において、多々重複ありますがもう少し詳しく纏め参考を挙げておきたいと思います。
神話経典上の一般概念では、<日>とはこの世を照らす太陽と考えるのが普通ですが、経典などよく読んでゆくうちに日とか太陽で示すものに二つの意味合いがあると思うのです。
ひとつは、先に述べたとおり<世を照らす太陽、アマテラス>
もうひとつは<創造の光である、霊的太陽、スサノオ>である。
このように日が示すのは、霊的太陽で、地上にあっては唯一の世界主宰神、天皇で、引退後の黄泉の国においては主に王子と呼ばれ、根の国の王子の意味で、ある地方では根子とも呼ばれたスサノオを示す。日本の日はこの世界天皇を意味する日で、その引退出自の国であるとする意味での日の本であろうと考えている。
この王の統治と引退のサイクルは地球の息でもあり、この息によって人類、人間社会の営みが行われ多様な文化、物語が生まれる。息は性交でもあり万物万象を産出する創造行為である。このように地球自体も、その上で生活する人類全体も含めて一個の両性具有の生命体<マクロコスモス>なのである。
地球も一個の生命体と見るとき、英国は頭部<脳>でアマテラス的で、中東は<臍>を中心に胴体、心臓をも含めて考えている。日本は男性器にあたり、日の本の国であり、黄金、日の出る、また沈む国でもある。西欧諸国から見れば黄泉、根の国であると云われる?所以である。月黄泉命と関係があると思っているが、主な説ではインドが月の国とされている。またイザナミ神や、丑寅の金神などとの関係も追及してみたい。
[英国・イングランド]
日本と対峙するイギリスは頭部および脳に当てはめている。アマテラス志向、知能的で現代文明への開拓精神は、この地の<白人系アングロサクソン、コーカソイド>から発祥してきた、と考えている。つまりケルトやバイキングであるが、この民族や拡大する影響力の歴史的分布については未だ手つかずでなんの確証も持ってはいない。
しかし現代までの社会秩序や物理科学を推し進め、侵略開拓して世界中に拡大してきたのはまぎれもなく白人コーカソイドで、イギリスおよび西欧諸国の貴族階級であったわけである。イギリスは数少ない女王国家でもある。この地域も、元来は霊的で精霊信仰の篤いところであり、貴族の紋章を精霊に貰ったという伝説もあるわけである。おそらくは、この地の民族に現代文明の祖となるインスピレーションが降臨したのだろう。
※人間社会は、未来のイメージを受け取ることにより、その追及と研究が盛んになる。最初のインスピレーションが降臨しなければ何も進歩することはないだろう。
※近代ハイメカニック科学のインスピレーションが降臨したのはドイツであろう。このイメージがを基に、戦争によって急激に進歩してきたわけである。
※イングランドにおいても、ケルト民族以前にダーナ神族という民族がいたようである。この民族も、日本でのウラ民族やインカなどとよく似ていて、季節、農耕、薬草、呪術の知識とその生活、またその民族がどこに行ったか、など歴史から消されたようなところは酷似している。
[中東・エルサレム]
中心に位置する中東は、臍にあたり顔に当てはめると鼻になる。
背骨、および大動脈にあたるシルクロードを行き来していたイスラム、アラブ、ペルシャの行商人はユダヤ系が多かったであろう。おそらくはこのユダヤ人のグローバルな知識感性と西欧貴族階級の開拓精神が、現代までの歴史を織り込んできたと考えている。またこの二つの要素が後代に融合して、表に出ない隠れた歴史の原動力となったと見ている。
[日本]
日本は前述したとおり、日の沈む黄泉の国でもあり、再び王が世界にお出ましになり君臨するときは日の出の国、日の本の国である。英国の知能現実的に対し、日本は霊的、精神感性的である。
[幽界、妖怪の定義]
人間の強烈な想念などは、自然界の精妙質量領域<幽界>に凝固します。善性邪性を問わずこの質量は増大するほどそれ自体の意志を持ち、再び現世の人間個人や社会に影響を及ぼし、強大なものは個人はおろか社会集団までも操り支配してしまうものなのです。私の場合この質量のとくに<邪性のものを、妖怪>と呼んでいます。
いずれにせよこれだけ強力な精妙体は、私たちから見れば神に等しいもので、アマテラス紀に生まれた霊魂を下降させる妖怪の大元が、神話でのヤマタノオロチと言われている妖怪である。こうした妖怪の想念は、人間社会の流行としても伝染してゆくもので、この集団的潜在意識の状態、症状のことを、私は社会潜在心理と呼んでいます。
※神界は、簡単に述べて<大神・大法則><尊・意識生命体、成就した人間を含む><神々・精霊、自然霊>の三つの層に分けて説明がつきますがここでは省略します。
この幽界の構造を不可解で、ある意味不条理であると思うのも無理からぬことですが人間ミクロコスモスと地球マクロコスモスとは同じ心理、精妙質量の構造で成り立っている<大なるものと小なるものは、よく似ている>わけです。つまり人間の現在意識と潜在意識との関係は、地球の地上と幽界との関係や、生々化育の循環の構造ともよく似ているのです。スカラベで述べたように潜在意識に凝固した認識は、再び現在意識に影響を及ぼします。
[三つの根本心理]
ここでは世界中に多々ある神話および経典の真理が、およそ三つおよび四つに分けられる人間の根本心理に還元できるものであることを少し書いておきます。
図、向って左側[霊的感性]<意識の柔軟、揮発上昇性質>
図、向って右側[現実物理感覚]<硬化凝固重積下降性質>
中央[双方から影響を受ける自我]<現在意識>
現在意識を器として、または分離して構築される[見つめる自己、客観理知]<スサノオやキリストの位置>
※キューヴでの<⑨段階・知性>の意識に相当し、本当の意志の座でもある。
この三つおよび四つの心理要素を根本原理として、神話的に説明したものが、世界に分布する多様な聖典で、その地域や人物の個性によって表現形態が異なったものである、とまずは象徴論的に解釈したほうがより理解しやすいものと思います。
若干の例を次に挙げておきます。
R・シュタイナーでは、ルシファーとアーリマン。中央のキリスト。
大まかですが易教、および神道などは昇り龍と降り龍。スサノオ。
カバラ、錬金術などは、ヘルメスとヘルメスの杖。
私の場合、今回のように<アマテラス紀とスサノオ紀>に分けているが、スサノオの統治している時代そのものはツキヨミの尊の性質で、霊的精神質量のウエイトが高いと考え、ツキヨミ、スサノオ、アマテラスの三つを象徴化して当てはめている。
あとギリシャ神話、ヒンズー教、密教なども当てはまる神名があると確信しているが、今のところ比較研究はしていない。
この見つめる自己、客観理知とは誰でも一度は考えたことがある単純な思考である。このまったく純粋な思考にこそ存在宇宙の真理があると考えられる人と、そうではない人とに分かれると思います。またここでのアマテラスについての思想は、元来の概念からすれば天と地がひっくり返るような逆説でもあることを考慮しておいてください。
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