神性配置
論稿〔意識の進化〕では、ダーウイン進化論と同じく人間を頂点として、水棲動物→爬虫類→哺乳類→霊長類・人間と、現実の進化の在り方、また脳の構造とも一致する順序を当て嵌めている。
ここでもう一つの考え方として、さらに秘教的で不可解な順序を試みた配置を挙げておきます。またこの論稿におきましても型の紹介にとどまり、この配置に到った経緯と説明は省略しております。
上左図、平面世界を球形で切り取った古代の世界図。
上右図、〔スカラベ〕でのエジプトのオイディプス図の中心にある図形。
下左図、ヘルメスの持つ、天球図。
下右図、十牛図、六番目図。
※ヘルメスの持っている天球の平面図が<エジプトのオイディプスの中心にある図形>で、それを古代世界画と合わせて解釈したのが上右図。この図形が十字架の元型であるとするならば、それにもっとも近いものがロシアンクロスである。<下図参照>
図で示してある海底から山頂までが、およそ意識生命体の活動できる場である。この間に十二星座、獣帯が配置されているのは、生命体の各性質が表されていると考えている。図での斜め点線は、梯子、意識の段階を意味している。
斜め十字は、私のイメージとは逆であるが表か裏の問題だろう。実際のロシアの墓標は地平から上だけのもので、下の十字は、推測である。
唯物論発祥の国であるロシア聖教の奥深くには、いったいなにが眠っているのか、疑問にも思うのである。
※上図では、上下は関係なく、梯子の足の位置を示している<これまでの図版を参照>
数値と音階に当てはめている動物の配置は、現実世界での生息地域<海・大気圏内>と相似させたもの。
〔海底・海〕水棲動物。
爬虫類、主に地中。
〔陸上・平野〕人間。
哺乳類、高原。
〔山頂・空〕鳥類。
さらに秘儀象徴<知性段階>としての意味では、エジプト神話などで使われているように、神性シンボルの配置で、つまり神の性質と能力を表していると考えていただきたい。
たとえば<ラ・8>は、エジプトのトート神で、トキやヒヒで表わされる。鳥類はトキ、日本では鶴であるが、双方とも赤、白、黒色が示されていることに注意しておく必要がある。
鳥類ではほかに鷲、鷹、カラスなどがあり、とくにカラスは各段階<地獄から天国>までを自由に飛び渡れる鳥と思われ、神話でも伝信の神とされている。<ワタリガラス・ヤタガラス>参照。
また西遊記で言うと、<レ>サゴジョウ。<ファ>三蔵法師。<ソ>ハッカイ。<ラ>孫悟空。ここで考えておくことは、<ラ>の統合された智慧が、<ファ>人間の守護者にもなっていることである。
〔意識プロセスの参考神話など〕
禅宗<十牛図>の六番目図<騎牛帰家>では、児童が牛に乗った<最初下右図を参照>姿である。さらに七番目図<忘牛存人>では牛は消えて童子だけとなり、牛は童子の内に居ることになる。つまり内外反転の思想である。十番目は布袋様が現れ、ちなみに布袋様は弥勒菩薩の前身ともされている。
<神曲・地獄篇>
意識のプロセスを、地獄篇から始まってエルサレムで終わるとするとき、中間地点は地獄の底であるルシファーの腹の中である。意識は、この地獄の底、あるいはルシファーの腹の中でグレンと180°ひっくり返る、変転するのである。
ここで十牛図六番目から七番目の内外反転とルシファーでの上下変転の思考性、もの見方、視点の転移に重大な関門があることを熟慮しておく必要がある。あとの段階は比較的順序の理解できるものであるが、この境域は、一度すべてを捨てる白紙に戻す術<哲学的死>が不可欠である。
<サタンとユピテル>
<スサノオと大国>
<オイディプス神話>
などを参照。このように一つの教義や逸話だけを信じるのではなく、多様な比喩を読み比べてひとつの真理、実態を把握するように学ぶのが賢明である。
なぜ、神話で動物の姿がよくシンボル化<神聖視>されているかについては、進化するにつけて、人間は動物の本能器能を失っていった。この一度失った<野生意識感覚器能能力>を取り戻すことが神霊能力を獲得することなのである。つまり総合された動物感覚能力の象徴動物が<麒麟・龍>などである。
配置の論考が一応終わったところで、順序にも二種あることを考えておかねばならない。たとえば霊的順序、アオウエイ。現実順序、アイウエオで、これとともに中間と中心の意味も不可解な意義があることを探究してゆければと思っています。
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